空で起きること図鑑
しぶんぎ座流星群(流星群)
しぶんぎ座流星群は、三大流星群の一つですが、極大の山が数時間で過ぎる1月の群です。地球が細い塵の帯を横切り、飛び込んだ数ミリ以下の塵が高さ100km前後の大気を光らせています。粒そのものは地上まで届きません。流星が飛び出して見える一点はうしかい座とりゅう座の境にあり…
みずがめ座η流星群(流星群)
みずがめ座η流星群が日本で流れるのは、5月はじめの明け方の、わずか1時間ほどです。ハレー彗星が軌道に残した塵の帯に、地球が入って起きる流星群です。同じ帯を秋に反対側から通るときがオリオン座流星群で、母天体を共有する二つの群が半年離れて並びます。名前のηは帯の中心が見かけ上重なる星の符号で…
ペルセウス座流星群(流星群)
ペルセウス座流星群は、三大流星群の中で最も見に行きやすい、8月中ごろが極大の群です。公転周期およそ130年のスイフト・タットル彗星が置いていった塵の帯を、地球が毎年8月に横切ります。放射点はペルセウス座の北寄り、ペルセウス座二重星団のすぐそばにあり、夜半以降にぐんぐん高くなる位置です。…
オリオン座流星群(流星群)
オリオン座流星群は、みずがめ座η流星群と母天体を共有する、10月下旬の速い群です。ハレー彗星が残した塵の帯を、地球がみずがめ座η流星群とは反対側から通るときに流れます。放射点はオリオン座の北のこん棒のあたり、ふたご座との境に近い位置にあります。同じ母天体でも通る側が違うので…
しし座流星群(流星群)
しし座流星群は、ふだん1時間に数個ですが、ときに流星雨になる年がある11月の群です。テンペル・タットル彗星が33年ごとに置いていく塵の帯の中を、地球が11月に通ります。放射点はしし座の大鎌のあたりで、彗星が回帰した前後には軌道の近くに濃い塵が残っています。ふだんの年に通るのは薄く広がった場所で…
ふたご座流星群(流星群)
ふたご座流星群は、主な流星群の中で最も数が多く、宵のうちから流れる12月の群です。母天体が彗星ではなく小惑星フェートン(3200 Phaethon、公転周期1.43年)である点が、この群の成り立ちを分けています。太陽に近づくときに表面から出た塵が帯を作っていると考えられており…
皆既月食(食と掩蔽)
皆既月食では、月の全体が地球の本影に入っても真っ暗にならず、赤銅色の月が残ります。太陽と地球と月がこの順に並び、月の全体が地球の本影に入る現象です。本影は太陽の光が地球にすべて遮られてできる影で、月の距離では月の視直径のおよそ2.5倍の広さがあります。それでも月が消えないのは…
部分月食(食と掩蔽)
部分月食は、月の一部だけが地球の本影に入る食で、見どころは色ではなく影の形です。月の一部だけが地球の本影に入り、残りは欠けずに明るいままの食です。本影は太陽の光が地球にすべて遮られる影、半影は光の一部だけが遮られる薄い影で、国立天文台「月食」はこの二つを分けて説明しています。…
星食(食と掩蔽)
星食は、月が恒星の前を横切るとき、点にしか見えない星が一瞬で光を断たれる現象です。月が地球のまわりを東へ動く途中で、通り道に入った恒星を隠す現象で、月による掩蔽の一つです。国立天文台暦計算室の「暦Wiki」は、月が星をおおい隠すものを星食として扱っています。恒星はあまりに遠く、どれほど明るくても点にしか見えないため…
惑星食(食と掩蔽)
惑星食は、月が惑星を隠す現象で、一瞬で消える星食と違い、円盤がゆっくり欠けます。月が惑星の手前を通り、その姿を隠す現象です。惑星も月も黄道の近くを動くので、位置がそろった回に重なります。恒星が点にしか見えないのに対し、惑星は円盤として見えるところが星食との違いで、月の縁は円盤を端から順に覆っていきます。…
国際宇宙ステーションの通過(人が上げた光)
国際宇宙ステーションは、日の入り後と日の出前にだけ、太陽光を反射して空を渡ります。高度およそ400kmを回る国際宇宙ステーションが、太陽の光を反射して明るく見えるものです。自分では光っていないので、機体に日が当たり、地上は暗いという二つがそろった時間にだけ姿を現します。…
スターリンク衛星の列(人が上げた光)
スターリンク衛星の列は、打ち上げ直後の数日だけ、同じ明るさの点が一列に流れます。1回の打ち上げで放出された多数の通信衛星が、同じ軌道面に並んだまま飛んでいる姿です。正式には衛星コンステレーションと呼ばれる衛星群の一部で、俗に「衛星トレイン」と呼ばれます。放出の直後は互いの間隔が狭く…
人工物の再突入(人が上げた光)
人工物の再突入は、流星に似ていますが、機体そのものが燃えて数十秒も流れ続ける光です。軌道を回っていた人工物が大気に落ち、空力加熱で燃えながら発光する現象です。高度およそ80kmから100kmの空気へ秒速数kmで突っ込むと、圧縮された空気が高温になり、機体は分解して破片になります。自分が燃えて光るところが…
黄道光(空そのものが光る)
黄道光は、太陽が沈んだあとや昇る前に、黄道に沿って立ち上がる、淡い三角形の光です。惑星間空間に漂う塵が、太陽の光を散乱して見える光です。日本天文学会の「天文学辞典」は、彗星が放出した物質や小惑星どうしの衝突で生まれた塵による散乱と説明しています。塵は太陽系の平面に沿って広がっているため…
低緯度オーロラ(空そのものが光る)
低緯度オーロラは、磁気嵐の夜に、北の低い空が白っぽくぼんやり明るくなる現象です。巨大な磁気嵐でオーロラ帯が低い緯度まで広がり、日本の北の空が淡く染まる現象です。国立極地研究所は2024年に、市民が撮った179点の写真をベイズ推定で解析し、色がマゼンタで、上端が高度1000kmを超えていたことを示しました。…
月暈(空そのものが光る)
月暈は、巻層雲の氷の結晶が月の光を曲げてできる、月を囲む半径22度の光の輪です。上空の巻層雲をつくる氷の結晶が、月の光を屈折させてできる輪です。気象庁の「気象観測の手引き」はこれを大気光象の「かさ」に分類し、月の回りにできるものを「月のかさ」と呼んで、巻層雲は普通この現象を生じると記しています。…
