釣り場図鑑 | オトモネイチャー

テトラポッド帯は、消波ブロックの隙間そのものが魚礁になっている堤防の好ポイント

テトラポッド帯
写真: Yushu-kasai / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

場所の特徴

堤防や漁港の先端、波を吸収するために積まれた消波ブロック(テトラポッド)の一角です。ブロックの隙間には潮が抜けて小さな穴や溝ができ、岩礁に近い複雑な地形が生まれています。表面積が大きいため、この形のブロックは人工魚礁の素材にも使われてきました(Armono ら・2021)。起伏と隙間に富む構造は、天然の岩礁に見劣りしない魚の密度と種類を支えます(Ronglan ら・2024)。堤防・漁港でも魚影が濃い場所です。

堤防・漁港
堤防・漁港写真: 松岡明芳 / CC BY-SA 4.0

釣れるもの

隙間に潜むカサゴやメバルといった根魚が主役です。日中は奥に隠れていますが、朝夕や夜は餌を探して手前まで出てきます。潮通しが良い先端側の一角ではクロダイ(チヌ)が回ってくることもあり、群れが着けば数釣りも狙えます。穴釣りではキジハタが交じることもあります(釣りよかでしょう)。波が当たる列はプランクトンが流れ着きやすく、それを追う魚も回ってきます(釣りって、学べる)。同じ列でも穴ごとに顔ぶれが変わります。

カサゴ
カサゴ写真: 不明 / CC BY-SA 2.5
メバル
メバル写真: Izuzuki / CC BY-SA 3.0
クロダイ(チヌ)
クロダイ(チヌ)写真: Rakurakuda / CC BY-SA 4.0

立ち回り

仕掛けを隙間の上から静かに落とし込む「穴釣り」が基本の攻め方です。着底したら少し持ち上げてまた落とす、を隙間ひとつずつ丁寧に繰り返します。反応が無ければ長居せず、テンポ良く次の穴へ移る方が数を伸ばせます。根がかりを恐れて浮かせすぎると魚のいる層から外れるので、底を切らない意識が要ります(釣りよかでしょう)。上げ潮では流れに乗って魚が港内まで入り、下げ潮では外側の列が有利です(釣りって、学べる)。

安全・ルール

ブロックの隙間は人の背丈を超える深さで、落ちると自力で這い上がれないことがほとんどです。水面に出ている形だけでは、波で足が吸い込まれる底の隙間までは見えません。救命胴衣を着ていても上がれず、冷えて亡くなった事故も起きています(斎藤秀俊)。浮力を活かすには股ベルトまで緩みなく締めることが要ります(海上保安庁)。多くのテトラ帯は立入禁止に指定されているので、掲示の確認を怠らないでください。

出典

  1. 資料 斎藤秀俊(水難学会理事・長岡技術科学大学大学院教授)(2023) 釣り人を死に至らしめることもある消波ブロックの落とし穴
  2. 公的機関 海上保安庁 ライフジャケット|ウォーターセーフティガイド
  3. 論文・英語 Edvard Ronglan ほか(2024) Architected materials for artificial reefs to increase storm energy dissipation
  4. 論文・英語 Haryo Dwito Armono ほか(2021) A laboratory study on wave transmission over hexagonal artificial reef
  5. 動画 釣りよかでしょう。 これを見ればすぐ釣れる!穴釣り講座
  6. 動画 釣りって、学べる。 【釣り場に着いたら】釣れる場所を探せるかがとても重要です

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