身近な鳥図鑑
スズメ(街と住宅地)
スズメは、赤みのある茶色一色の頭と、白い頬に一つだけ乗る黒い斑が決め手になります。見るのは白い頬に乗った黒い斑です。頭のてっぺんから後ろまでが赤みの強い茶色一色で、そこに黒点が一つだけ入る鳥は、住宅地の小鳥では他にいません。喉から胸の上には黒いよだれかけのような部分があり、正面からでも確かめられます。…
カワラバト(街と住宅地)
カワラバトは、羽色が個体ごとに違うので、たたんだ翼に走る黒い帯二本で決まります。羽色ではなく、翼の模様から入ります。たたんだ翼に黒い帯が二本、平行に走るのが基本の形で、灰色の個体でも黒っぽい個体でもここは残ります。この帯は翼を広げて飛んでいるときにも、二本の線として見えます。次に首から胸の緑と紫にゆらぐ光沢…
キジバト(街と住宅地)
キジバトは、首の横に出る青灰色と黒の細かい縞と、翼のうろこ模様の二点で決まります。首の横に出る青灰色と黒の細かい縞が最初の一点です。距離があると縞は潰れますが、首の一部だけが明るく見える斑としては残ります。次が翼で、羽の一枚ずつに黒い中心と赤褐色の縁が入り、うろこを並べたような模様になります。…
ハシブトガラス(街と住宅地)
ハシブトガラスは、嘴の付け根から額へ急に立ち上がる段差で、横顔の輪郭が折れます。横顔の額の出っ張りが一点目です。嘴の付け根から額にかけて角度が急に変わり、輪郭が折れて見えます。嘴も太く、上の縁が弓なりに曲がるため、横から見ると先が下を向きます。二点目は姿勢で、鳴くときも体を水平に保ったままです。喉の羽が伸びており…
ハシボソガラス(街と住宅地)
ハシボソガラスは、額が平らで嘴が細く、鳴くたびに体を前へ倒すように声を出します。鳴くときに体を前へ倒す動きが、いちばん見つけやすい一点です。頭を下げて尾を上げ、体ごと押し出すように「ガー」と出します。止まった姿では嘴の付け根から額までがなだらかな線で、横顔に段差が出ません。嘴も細くまっすぐで…
ムクドリ(街と住宅地)
ムクドリは、灰褐色の体のうち、嘴と脚の二か所だけが橙色に見えるところが目印です。先に目に入るのは橙色の嘴と脚です。体は灰褐色から黒褐色で目立ちませんが、この二か所だけが暖色で、曇りの日でも色が残ります。顔は目の周りから頬にかけて白っぽく汚れたような斑が入り、出方は個体ごとに違います。雄のほうが体の黒みが強く…
ヒヨドリ(街と住宅地)
ヒヨドリは、全身が灰色で、耳のあたりにだけ栗色の斑が入るところが決め手になります。頬にある栗色の斑から入ります。全身は灰色から灰褐色、頭はぼさぼさと逆立った羽で、頬のここにだけ茶色が入ります。斑が出るのは耳羽のあたりなので、正面より横から見たほうが分かります。体の割に尾が長く、止まると全体が縦に細長く見えます。…
ハクセキレイ(街と住宅地)
ハクセキレイは、目を横切る黒い線が一本入るだけの、白く明るい顔が決め手になります。顔の白さと、そこを横切る一本の黒い線を見ます。この線は過眼線と呼ばれ、顔の白さを残したまま、目のところだけを黒く切ります。頭の上と喉から胸は黒、腹は白。背は灰色から黒で、翼には白い帯が入り、飛ぶと白と黒がはっきり分かれます。…
ツバメ(街と住宅地)
ツバメは、喉と額の赤褐色と、深く切れ込んだ尾の形が飛ぶ姿を見分ける目印になります。顔の正面を見ます。喉から額にかけての赤褐色と、その下を横切る黒い帯がそろえばツバメです。体の上面は光の加減で青黒く光り、下面は白く見えます。飛び方も手がかりで、羽ばたきと滑空を交ぜながら低い空を旋回し、飛びながら空中の虫をくわえます。…
イソヒヨドリ(街と住宅地)
イソヒヨドリは、雄が青と赤褐色、雌が灰褐色で、同じ種とは思えないほど色が違います。雄なら色、雌なら模様を見ます。雄は頭から背と胸までが濃い青、腹から下が赤褐色という二色で、曇りの日は青が黒っぽくつぶれて見えます。雌は全体が灰褐色で、胸から腹に細かい鱗のような模様が並びます。どちらも姿勢がまっすぐで…
シジュウカラ(街と住宅地)
シジュウカラは、胸から腹へ縦に抜ける黒い帯と、頬の白、背の黄緑の三点で決まります。まず白い頬を探し、そこから下へ伸びる黒い帯をたどります。頭は黒く頬だけが白く抜けるので、逆光でも顔に白い面が二つあるように見えます。帯は喉から胸を通って腹の下まで続き、この一本があるかどうかで近い仲間と分かれます。背の上部は黄緑がかり…
オナガ(街と住宅地)
オナガは、黒い頭巾と水色の長い尾を持ち、カラスの仲間のなかでは細く見える鳥です。頭の黒と、翼から尾へ続く水色を確かめます。カラスの仲間ですが、ハシボソガラスのような黒一色ではありません。額から後頭までが黒い頭巾をかぶったように黒く、喉は白く抜けます。背と胸は灰色で…
メジロ(公園と林)
メジロは、黄緑の体に白い眼輪が付き、花に来た姿は遠目でも白い一点として残ります。目のまわりの白い輪を探します。アイリングと呼ぶこの白い縁は目を一周し、低い倍率の双眼鏡でも白い点として見えます。体の上面は黄緑色、喉は黄色みが強く、脇は淡い褐色です。花に来ると枝にぶら下がったまま花に嘴を差し入れ、舌の先で蜜をなめます。…
エナガ(公園と林)
エナガは、丸い体に柄のような長い尾が付き、羽毛の玉に細い棒を挿した形に見えます。体の輪郭だけで見当がつきます。丸くふくらんだ体から細長い尾がまっすぐ伸び、全体が柄杓のような形になります。顔は白く、眉斑の位置から後ろへ黒い線が走ります。背と尾は黒く、肩から腹にかけて淡い葡萄色が差します。…
ヤマガラ(公園と林)
ヤマガラは、白と黒に塗り分けた頭と、腹から脇に広がる橙色で他のカラ類と分かれます。腹の色で決まります。胸から腹、脇までが赤みのある橙色で、身近なカラ類でこの色を持つのはこの鳥だけです。頭は額から頬にかけてが白く、頭の上と喉が黒いという塗り分けで、後頭にも白い部分が残ります。背は青灰色で、翼にも同じ灰色が広がります。…
コゲラ(公園と林)
コゲラは、背に並ぶ白黒の横縞と、日本のキツツキでいちばん小さい体つきで決まります。幹にとまって体が縦になっている小鳥を見つけたら、背を確かめます。背から翼にかけて白と黒の細かい横縞が並び、遠目には灰色がかった縞に見えます。腹は汚れた白で、胸に薄い縦斑が入ります。尾羽を幹に押しつけて体を支え…
アオゲラ(公園と林)
アオゲラは、背の緑と頭の赤が遠目にも残り、日本だけで繁殖するキツツキの仲間です。幹に縦にとまる中型の緑色のキツツキで、背から翼にかけてのオリーブ色を帯びた緑が決め手です。頭には赤が入り、その赤がどこまで広がるかを見ると雌雄が分かれます。額から後頭まで続けて赤いのが雄、後頭だけ赤く頭のてっぺんが灰色なのが雌です。…
ウグイス(公園と林)
ウグイスは、茶褐色一色の体に長い眉斑と細い嘴が付き、藪の中から声で気づく鳥です。先に耳が気づき、目で追いつけないまま終わることの多い鳥です。それでも姿が出たときは、上面がオリーブ色を帯びた茶褐色、下面は汚れた白という地味さそのものが手がかりになります。目の上には眉斑が細く長く走り…
キビタキ(公園と林)
キビタキは、黒い体の眉と腰と喉に三か所の黄色がそろえば雄で、雌は黄色を持ちません。雄は上面の黒と、眉・腰・喉の黄色との対比で決まります。黄色い眉斑は目の上から後ろへ短く走り、腰の黄色は飛び去るときに背中の下側で光るので後ろ姿にも残ります。喉から胸は橙色みの強い黄で、翼には白い斑が入ります。…
ホトトギス(公園と林)
ホトトギスは、腹に並ぶ黒い横縞と灰色の頭で決まり、飛ぶ姿はタカに似て見える鳥です。見上げたときに白い腹へ黒い横縞が並ぶなら、カッコウの仲間です。頭から背は一様な灰色で、その灰色が胸の上まで下りてくるので境目は胸にあります。目のまわりには黄色いアイリングがあり、脚も黄色です。尾は長く、とまると体の後ろへ垂れます。…
ガビチョウ(公園と林)
ガビチョウは、目の後ろへ長く伸びる白い線が決め手で、藪の中から大きな声を出します。白いのは眉斑ではなく、目を囲む白い輪から後ろへ細く伸びる線です。ここがこの鳥だけの形になります。体は頭から尾までむらの少ない黄褐色で、目立つ斑や帯を持ちません。嘴はやや太く淡い色で、脚も淡色です。藪の地面近くを跳ねて動き…
カワラヒワ(公園と林)
カワラヒワは、飛んだ瞬間に翼へ黄色い帯が走り、太くて肌色の嘴も決め手になります。とまっているうちは黄褐色に灰色を混ぜた地味な鳥ですが、飛び立つと翼の中ほどを横切る鮮やかな黄色い帯が出ます。この黄色は群れが一斉に飛ぶ瞬間にいちばん見えるので、地上の群れが動くのを待ちます。もうひとつの決め手は太く短い肌色の嘴で…
アオジ(公園と林)
アオジは、黄色い腹に細い縦の筋が入り、冬の藪の足元から短い声を立てて出てきます。見上げるより、横から胸と腹を見るほうが早く決まります。腹の地色が黄色く、そこへ黒褐色の細い縦斑が並ぶのがこの鳥です。雄は目のまわりから嘴の付け根までが黒ずみ、頭は緑がかった灰色に見えます。雌はその黒みが薄く、淡い眉斑が出ます。…
ルリビタキ(公園と林)
ルリビタキは、脇の橙色が雌雄に共通する決め手で、青い体は雄の成鳥だけに現れます。わき腹に沿って縦に走る橙色が、雌雄をとおしての共通点です。雄の成鳥は上面が青く、尾も青いので迷いませんが、雌と若い雄はオリーブ褐色で、青いのは尾だけです。雄が青くなるまでには年をまたいで換羽をくり返すため…
カワセミ(川と池と水辺)
カワセミは、水面に張り出した枝に止まり、背の水色を探すほうが確かめやすい鳥です。背中の水色を、上から見下ろす角度で確かめます。背から腰にかけての青は色素ではなく、羽の細かい構造が光を返す構造色です。そのため曇りや逆光では黒っぽい影にしか見えず、日の当たる向きへ回り込むと急に色が出ます。腹側は橙色で…
カルガモ(川と池と水辺)
カルガモは、雄も雌も同じ褐色で、嘴の先だけが黄色くなるところが決め手になります。黒い嘴の先端に、絵の具を付けたような黄色が乗ります。この黄色は遠目にも残るので、光の弱い朝夕でも先に見るべき一点になります。体は全体に褐色で、顔には目を横切る過眼線と、口角から伸びる線の二本が走ります。…
マガモ(川と池と水辺)
マガモは、緑の頭に黄色い嘴があれば雄で、雌は橙色の地に黒を乗せた嘴で見分けます。頭の緑と嘴の黄色は、ひと組にして初めて効きます。雄の頭は光の当たり方で緑から青紫へ変わる金属光沢なので、日陰では黒い頭にしか見えません。そこで嘴の黄色が手がかりとして残り、首の白い輪と栗色の胸が続けば決まります。…
コガモ(川と池と水辺)
コガモは、身近な水辺で会うカモでいちばん小さく、雄は栗色の頭に緑の帯が入ります。群れの中に一羽だけ小さいカモがいたら、この種を疑います。同じ池のカモと並ぶと一回り以上小さく、端にいても輪郭で分かります。水面に浮かぶ位置も低く、胴が沈んで見えます。雄は栗色の頭の、過眼線の位置から後頭へ緑の帯が抜け…
ヒドリガモ(川と池と水辺)
ヒドリガモは、赤褐色の頭を額から後ろへ抜ける一本のクリーム色の線が縦に割ります。雄の頭は赤煉瓦のような赤褐色で、その真ん中をクリーム色の細い縦線が額から後ろへ抜けます。頭の色と、この一本の線を組で見ます。線は遠くからでも白い筋として残るため、一羽でも拾えます。体は灰色の細かい波模様で、胸は淡いぶどう色を帯びます。…
キンクロハジロ(川と池と水辺)
キンクロハジロは、黄色い目と後頭から垂れる冠羽で決まり、脇腹の白もよく目立ちます。黄色い虹彩が、黒い頭の中で点として光ります。双眼鏡なら距離があっても読み取れる、この種でいちばん先に届く手がかりです。雄は頭から胸と背が黒く、脇腹だけが白い二色で、後頭に冠羽が数本垂れます。雌は全体に褐色ですが目の黄色は同じです。…
カイツブリ(川と池と水辺)
カイツブリは、体が丸く尾が見えない小さな水鳥で、潜って思わぬ場所に浮かび直します。見ているうちに水面から消え、潜った地点から離れた場所に浮かび直します。前へ滑るように沈み、十数秒から二十数秒して現れるため、追っていた個体を見失ったら、視野を広げて水面全体を探す動きになります。体は小さく丸く、尾が見えません。…
オオバン(川と池と水辺)
オオバンは、黒い体に白い額板と白い嘴が目立ち、泳ぐたびに頭を前後へ小さく振ります。黒い顔の中で、嘴から額へ続く白い額板が浮き上がります。光が弱くても白は残るので、逆光の水面でもここだけは読めます。体は全身が黒に近い灰黒色で、模様らしい模様がありません。泳ぐときは一漕ぎごとに頭を前後へ振るため…
アオサギ(川と池と水辺)
アオサギは、目の上から後ろへ抜ける黒い帯と、S字に縮めた首の飛び姿で決まります。最初に見るのは頭です。目の上から後ろへ黒い帯が走り、後頭ではそれが冠羽となって数本垂れます。体は青みを帯びた灰色で、白いサギに混じっていても色だけで浮き上がります。次に首です。立っているときはS字に折り、飛ぶときも縮めたままで…
ダイサギ(川と池と水辺)
ダイサギは、白いサギのうち口の切れ込みが目より後ろへ届き、首が長く途中で折れます。顔を見ます。嘴の付け根の口角の切れ込みが、目より後ろまで達しているかどうかが決め手で、コサギやチュウサギでは目の真下で止まります。次に脚で、脚も足指もそろって黒です。嘴の色は夏羽と冬羽で入れ替わり、冬は黄色、繁殖期は黒くなるため…
コサギ(川と池と水辺)
コサギは、黒い脚の先で足指だけが黄色くなり、季節でも年齢でもこの色は変わりません。足元だけで決まります。脚は黒く、足指だけが濃い黄色で、浅い水の中なら透けて見えます。嘴は一年を通して黒く、目先が黄色みを帯びます。夏羽になると後頭から冠羽が2本、細い紐のように伸びます。白いサギで足指が黄色いのはこの種なので…
セグロセキレイ(川と池と水辺)
セグロセキレイは、顔が黒く頬まで黒が回り込み、白い眉だけが一本の線として浮きます。顔から見ます。額から頬まで黒く塗られ、白い眉斑だけが線として残るのがこの種で、耳羽まで黒が回るかどうかが分かれ目です。背も黒く、黒い上面と白い腹の境がはっきりします。尾は長く、止まっている間も上下に振り続けます。川原の石や護岸の上を歩き…
ヒバリ(田んぼと農地)
ヒバリは、空の一点にとどまったまま長く囀り、地面に降りると枯れ草の色に紛れます。先に空を見上げます。高さ数十mの一点にとどまり、羽ばたきながら囀り続けるのがこの鳥で、姿より先に声が降ってきます。降りたら頭を見ます。短い冠羽を立てたり寝かせたりし、立てたときだけ頭が角張って見えます。体は褐色に黒い縦斑が並び…
モズ(田んぼと農地)
モズは、目を横切る黒い線と先の曲がった嘴を持ち、杭や電線の先に一羽で止まります。顔と嘴を見ます。目を横切る過眼線が太く走り、嘴は先が鉤のように下へ曲がります。この嘴は小鳥やトカゲ、昆虫をつかむための形で、スズメ大の体に不釣り合いな厚みがあります。止まる場所は見晴らしのきく先端で、電線、杭、細い枝の先に一羽でいます。…
キジ(田んぼと農地)
キジは、雄なら顔の赤い張り出しで決まり、草の間から首だけが出ている姿が多い鳥です。雄なら顔です。目のまわりが赤く裸出して張り出し、興奮すると膨らみます。体は胸から腹が緑色に光り、首は青みを帯び、長い尾に細い横縞が並びます。草地では胴が隠れ、赤い顔と首だけが動きます。雌は全身が褐色で…
ホオジロ(田んぼと農地)
ホオジロは、顔の白黒の縞が決め手で、草地から電線や木のてっぺんへ上がって囀ります。顔の模様から見ます。頬が白く、目を通る線と顎の線が黒で、白と黒が縞のように並びます。雄はこの縞がはっきりし、雌は黒い部分が褐色に薄れて縞が甘くなります。体は全体が赤褐色で、腹まで色が残ります。次に止まる位置を見ます。草地の中ではなく…
セッカ(田んぼと農地)
セッカは、尾の先に並ぶ白い斑が決め手で、草地の上を波形に飛ぶ全長13cmの鳥です。尾の裏側から見ます。外側尾羽の先に白い斑が並び、その内側に黒い帯が入るので、飛び立って尾を開いた一瞬が確かめどころです。上面は淡い褐色に黒い縦斑が散るだけで、頭も同じ調子の色ですから、模様で決めようとすると迷います。…
オオヨシキリ(田んぼと農地)
オオヨシキリは、ヨシの穂先に体を立てて出て、囀る口の中の赤さが決め手になります。囀っている間、開いた口の中を見ます。嘴を大きく開いたときに口の中が橙がかった赤に見えるのが、この鳥の分かれ目です。体は上面が淡い褐色、下面は汚れた白で、模様がほとんどないため、色では決まりません。とまる場所も手がかりで…
タゲリ(田んぼと農地)
タゲリは、頭から反り返って伸びる冠羽が決め手で、冬に水田へ来るチドリの仲間です。頭の後ろを見ます。細く長い冠羽が上へ反り返る鳥はほかにいないので、遠くの畦に立っていても輪郭だけで決まります。背は暗く見えますが、日が斜めに当たると緑や紫の光沢が現れ、色の印象が向きで変わります。顔は白と黒に分かれ、胸には幅の広い黒帯…
ミヤマガラス(田んぼと農地)
ミヤマガラスは、嘴の細さと付け根の白さが決め手で、冬に群れで田へ降りるカラスです。嘴を見れば足ります。細くまっすぐで先のとがった嘴がこの鳥の形で、成鳥では嘴の付け根の皮膚が白っぽく露出し、顔に白い区画があるように見えます。全身は黒く、日が当たると紫がかった青の光沢が出ます。額は嘴の付け根から急に立ち上がるため…
ウミネコ(海と港)
ウミネコは、尾に入る幅の広い黒い帯と、黄色い嘴の先に並ぶ赤と黒の斑で決まります。白い尾の先に幅の広い黒い帯が一本入ります。飛んでいるときにも岸壁に立っているときにも見える位置なので、まずここで決まります。次が嘴で、黄色い嘴の先端近くに赤と黒の斑が並びます。脚は黄色、背は濃い灰色、目は黄色く縁は赤で…
セグロカモメ(海と港)
セグロカモメは、冬の港や河口に来る大型のカモメで、脚のくすんだ肉色が決め手です。脚の色から入ります。くすんだ肉色の脚は黄色い脚のカモメ類と離すのに効き、水に浮いている間は見えなくても、岸に上がれば確かめられます。背は淡い灰色で翼の先は黒く、そこに白い斑が抜けます。太い黄色の嘴には、下側の先近くに赤い斑が一つ。…
ユリカモメ(海と港)
ユリカモメは、赤い嘴と赤い脚、耳の位置の黒い点で決まり、水面すれすれを飛びます。嘴と脚の色から見ます。嘴も脚も赤い小型のカモメで、遠くからでも色で目に留まります。冬羽では頭が白く、耳羽のあたりに黒い斑が一つ入るのが決め手です。背は淡い灰色、体は白く、翼の前の縁に沿って白い帯が走ります。飛ぶと翼の先の黒が細く見え…
トビ(海と港)
トビは、尾の先がバチのようにへこむ形が決め手で、羽ばたかずに輪を描いて上がります。尾の形から入ります。三味線のバチのように角ばり、真ん中がへこむ尾羽は、身近に見る猛禽ではこの鳥だけの形です。次に翼の下面で、手首の先にある白い斑がはっきり抜けます。全体は褐色で、翼は長く、先が指のように分かれます。…
カワウ(海と港)
カワウは、嘴の付け根の裸出部は後ろの縁が丸く、内陸の川や池まで入る黒い水鳥です。近づかずに見るのは嘴の付け根にある黄色い裸出部で、その後ろの縁が丸く収まるのがカワウです。環境省「カワウの保護管理ポータルサイト」は、ウミウとの違いとしてこの裸出部の形と、背や雨覆の光沢の色を挙げています。全身は黒く見えても…
ウミウ(海と港)
ウミウは、口角の黄色い部分が後ろへ鋭くとがり、体つきも一回り大きく見える水鳥です。見るのは嘴の付け根の黄色い裸出部です。ウミウでは後ろの縁がとがって鋭角になり、カワウの丸く収まる形と分かれます。環境省「カワウの保護管理ポータルサイト」は、ウミウは一回り大きく、背と雨覆に緑色の光沢があると説明しています。…
ジョウビタキ(冬だけ来る鳥)
ジョウビタキは、翼の白い斑が雌雄に共通し、橙色の腹と銀白色の頭は雄だけに出ます。たたんだ翼の真ん中に白い長方形の斑があり、雌雄のどちらにもあるのがこの鳥の目印です。斑が出るのは風切羽の付け根で、「紋付」と呼ばれてきたのはここです。雄は頭が銀白色、顔と喉が黒く、腹から尾にかけて橙色になります。雌は全体に淡い褐色ですが…
ツグミ(冬だけ来る鳥)
ツグミは、胸から脇に黒い斑がまとまって並び、数歩走っては止まる動きを繰り返します。胸から脇にかけて黒い斑がうろこのように並ぶのが目印で、白い眉斑が目の上を通ります。翼と腰は赤みのある褐色で、地面にいるときも胸を張って立つ姿勢が目立ちます。動きにも特徴があり、数歩走っては止まり、また走るをくり返します。…
シロハラ(冬だけ来る鳥)
シロハラは、暗い林では落ち葉をかき分ける音と、飛び立つ外側の尾羽の白で気づきます。暗い林床では体の色が出ないので、飛び立った瞬間の尾を見ます。外側の尾羽の先が白く、開いた尾の両端に白が走ります(外側尾羽)。落ち着いて見られるなら腹で、灰白色でほぼ無地なのがこの鳥です。頭は灰色みのある褐色、背は一様な褐色で…
シメ(冬だけ来る鳥)
シメは、太く大きい嘴が顔の下半分を占め、翼にある紫黒色の斑まで見えれば決まります。顔の中で嘴が不釣り合いに太く大きいことが最初の手がかりです(嘴)。冬は肌色から灰褐色で、繁殖期には青みのある鉛色に変わります。次に翼で、たたんだ状態でも紫黒色の光沢がある斑と白い帯が並んで見えます。目のまわりから嘴の付け根に黒が回り…
