メタ認知
メタ認知は、自分が今どれくらい分かっているかを自分で見張る働きです。
意味
この章はもう言える、ここは怪しい、という自分への見立てと、それを受けて次に何をやるかを決める働きを合わせた語です。前者が見張る側、後者が手を打つ側にあたります。見立てを外すと、まだ言えていない箇所に時間を使わないまま先へ進むので、勉強の配り方ごと外れていきます。覚える力そのものとは分けて、自分の頭を点検する側の働きを指します。
出てくる場面
自分の手応えが当てになるのかを扱う項目につながります。楽に読めた感じを覚えた証拠と取り違えるわかった気が代表です。直し方の側は、少し置いてから要点を出して分かったつもりを検算する手順になります。できたかの判断を後へずらして覚えたかを後で見きわめることも、見立ての精度を上げる手当てです。Justin Sung(学習系チャンネル)は、能動と受動を書き分けると気づく力が育つと説明します。
取り違えやすいところ
振り返りや反省と同じものに読まれますが、ここには進行中の見張りも入ります。読んでいる最中に、分かっていない気配に気づけるかどうかが本体です。鍛える講座や、点数で型を出す診断の話でもありません。手応えの良さをそのまま到達度と読む取り違えが、いちばん多い落とし穴になります。米国の大学生の実験では、できない人ほど自分のできなさに気づきにくいと分かっています。だから見張りを頼りにせず、閉じて試す手順で確かめる形にします。
解説動画
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英語の解説動画です。日本語で探しても出てこない内容を、下に日本語でまとめています。
Metacognition: The Skill That Promotes Advanced Learning
中身より学び方
旅行や集まりの計画には時間をかけるのに、学ぶことの計画は考えないまま始めてしまう、という話から入ります。よく学べる人とつまずく人を分けるのは考えることについて考える働きで、学ぶ中身だけでなく学び方に目を向けることだと動画は説明します。
知識と舵取り
テストが求めるのは、思い出す・分析する・解釈する・当てはめるといった作業です。メタ認知はその一段上から、どの作業が要るのか、そして何を変えれば届くのかを見せる働きだとされます。何を身につけたいかという知識の側と、やり方を決めて舵を取る側の二つに分けて語られます。
計画・点検・見直し
手順は三つに整理されます。まず、その題材をどう飲み込むかを先に決める。次に、勉強しながら分かっているかを点検する——たとえば小テストを解くなど、思い出す練習にあたる動作で確かめます。最後に結果を見て、やり方を必要なだけ組み替える。この繰り返しです。
効いているか問う
例に出てくるのは、試験に向けて参考書と問題を何回か通し、点を受け取ってまた同じやり方を繰り返す準備の仕方です。もう一方は、不安な所を分けたうえで、途中で今のやり方は効いているか、効いているならなぜそう言えるのかを立ち止まって問う準備の仕方だとされます。
前・途中・あとの問い
自分に向ける問いも並べられます。始める前は、何を身につけるのか、どの方法を使うか、時間はどれだけあるか。途中では、計画どおり進んでいるか、速さを変えるべきか。終わったあとは、何を身につけたか、まだ分からないところはどこか。答えはすぐ出ないが、やり方を変える入口になると結びます。
出典
- 論文・英語 Justin Kruger, David Dunning(1999) Unskilled and unaware of it: how difficulties in recognizing one's own incompetence lead to inflated self-assessments
- 動画・英語 Justin Sung Watch This For 18 Minutes, and You'll Outlearn 99.9% Of People
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