英語の音図鑑
/æ/(短母音)
/æ/は、catのaが表す、あごを下げて出す「ア」と「エ」の中間の母音です。日本語の「ア」と「エ」の中間にある音、というのが発音のよい目安です。「キャット」と書かれるせいで「ャ」だと思われがちですが、拗音ではありません。Loguidea は、二重母音ではないので air のように「エア」と2つに割らず、口を縦にも…
/ʌ/(短母音)
/ʌ/は、cupのuが表す、力を抜いて短く出す「ア」です。短く、あいまいで、力の入っていない「ア」です。口をほとんど動かさずに出すのが特徴です。Pronunciation with Emma(イギリス英語)は、/ə/ とよく似ていて、違いは /ʌ/ がふつう強く読まれ、/ə/ がいつも弱いことだと説明します。…
/ɪ/(短母音)
/ɪ/は、sitのiが表す、日本語の「イ」より力を抜いて少し「エ」に寄せた短い母音です。日本語の「イ」より口の力を抜いて、少しだけ「エ」に寄せた音で、短く切ります。BBC Learning English は kit・bid・hymn・minute を例に挙げます。…
/ə/(短母音)
/ə/は、aboutのaのように英語でいちばん多く出る、弱く短くあいまいな母音です。弱く、短く、あいまいな音です。特定の音ではなく「力が抜けたときの母音」で、英語で最も出現頻度の高い母音がこれです。Pronunciation Studio(発音指導の事業者)は、ネイティブが発音する母音のおよそ3分の1がシュワーだとし…
/iː/(長母音・二重母音)
/iː/は、seeのeeが表す、唇を横に引いて舌を高く緊張させる母音です。日本語の「イー」に近いですが、唇をもっと横に引き、舌を高く上げて緊張させます。名前に「長」と付きますが、Rachel's English(アメリカ英語)は、母音そのものに決まった長さがあるわけではなく…
/oʊ/(長母音・二重母音)
/oʊ/は、goのoが表す、「オ」から「ウ」へ動く二重母音です。「オ」から始まって「ウ」に向かって動く二重母音です。1つの音ではなく、動きそのものが音になっています。12種の母音を使った実験もあります。米国の Hillenbrand と Nearey(1999)は、男女と子どもの発話から作った合成音で…
/ɜːr/(r音性母音)
/ɜːr/は、birdのirが表す、舌を奥へ丸めて出すこもった母音です。母音を出しながら舌を奥に引いて丸める音で、「アー」でも「ウー」でもないこもった響きになります。bird・hurt・earth のように、つづりが ir・ur・ear でも同じ音です。Rachel's English(アメリカ英語)は…
/θ/(子音(破裂・摩擦))
/θ/は、thinkのthが表す、舌先を歯で軽く挟んで息を通す、声の出ない摩擦音です。舌先を上下の歯で軽く挟み、その隙間から息を通す音です。声は出しません。Rachel's English(アメリカ英語)は、歯の間に出すのは舌のごく先だけで、舌は力を抜き、口の中に圧力をかけず、破裂音のように止めないよう説明します。…
/ð/(子音(破裂・摩擦))
/ð/は、thisのthが表す、/θ/と同じ口の形でのどを震わせる音です。口の形は /θ/ とまったく同じで、違いはのどを震わせて声を出すかどうかだけです。Rachel's English(アメリカ英語)も、歯の間に舌の先だけを出す舌の位置は同じで、声帯が震えるかどうかが違いだと説明します。破裂音のように止めず…
/l/(子音(鼻音・接近音))
/l/は、lightのlが表す、舌先を上の歯ぐきに付けて両脇から声を流す音です。舌先を上の歯ぐきにしっかり付けて、舌の両脇から声を流す音です。舌を付けたまま声を出し続けられるのが特徴です。Rachel's English(アメリカ英語)は、母音の前の l(let, slow)では舌先を前歯の後ろの上あごに付ける方法と…
/r/(子音(鼻音・接近音))
/r/は、rightのrが表す、舌先をどこにも触れさせずに出す音です。舌先はどこにも触れないまま、舌の中ほどを上あごへ持ち上げる音です。Rachel's English(アメリカ英語)は、舌の前側を縮めて太くし、両脇を上あごの脇や横の歯の内側に触れさせてよく、唇の両端を寄せて前へ張り出すと説明します。…
/ŋ/(子音(鼻音・接近音))
/ŋ/は、singのngが表す、舌の奥で口をふさぎ鼻から息を出す音です。舌の奥を持ち上げて口をふさぎ、鼻から息を出す音です。Rachel's English(アメリカ英語)は、あごを少し下げて唇を開き、舌先は前に置いたまま、舌の奥を軟口蓋まで上げ、下がった軟口蓋から息が鼻へ抜けて鼻に響きを感じると説明します。…
/e/(短母音)
/e/は、bedのeが表す、日本語の「エ」とほぼ同じ高さの短い母音です。日本語の「エ」とほぼ同じ高さで発音される、短く区切られた母音です。舌の位置は/ɪ/よりわずかに低く、/æ/よりはっきり高い、ちょうど中間あたりに位置します。母音そのものの明るさは日本語の「エ」に近く、比較的作りやすい母音の一つです。…
/ɒ/(短母音)
/ɒ/は、hotのoが表す、イギリス英語で唇を丸めて短く出す「オ」です。唇を丸めながら短く出す「オ」です。日本語の「オ」よりも口の奥のほうで響き、こもったような音色になります。イギリス英語(RP)ではこの/ɒ/が、hot や lot のような超頻出語で使われる短母音です。長さは他の短母音と同じく一瞬で…
/ʊ/(短母音)
/ʊ/は、bookのooが表す、唇を丸めて短く出す力の抜けた「ウ」です。唇を丸めて短く出す、力の抜けた「ウ」です。/uː/と対になる短母音で、同じ唇の丸めを使いながら、緊張させずにゆるく発音します。長さは/uː/の半分ほどしかなく、日本語の「ウ」よりもこもった響きが残り…
/uː/(長母音・二重母音)
/uː/は、foodのooが表す、唇を強くすぼめて長く伸ばす「ウー」です。唇を強くすぼめて長く伸ばす「ウー」です。/ʊ/よりも緊張感があり、唇の丸めと舌の高さをはっきり保ったまま音を伸ばし続けます。日本語の「ウー」よりも唇の動きが大きく、響きも喉の奥から出るような感覚になり…
/eɪ/(長母音・二重母音)
/eɪ/は、dayのaが表す、「エ」から「イ」へなめらかに動く二重母音です。「エ」から始まって「イ」へなめらかに動く二重母音です。/oʊ/と同じく、1つの固定した音ではなく、動きそのものが音の正体になっています。始まりの「エ」がはっきりしていて、終わりの「イ」は軽く添えるだけで十分で…
/aɪ/(長母音・二重母音)
/aɪ/は、timeのiが表す、大きく開けた「ア」から「イ」へ閉じる二重母音です。口を大きく開けた「ア」から、一気に「イ」へ閉じていく二重母音です。/eɪ/より動きの幅が大きく、始まりの「ア」がはっきり聞こえるのが特徴です。全体としては「ア」の時間が長く、「イ」は最後に添える程度で構わず…
/aʊ/(長母音・二重母音)
/aʊ/は、howのowが表す、「ア」から唇をすぼめて「ウ」へ動く二重母音です。口を大きく開けた「ア」から、唇をすぼめながら「ウ」へ動く二重母音です。/aɪ/と同じく「ア」から始まりますが、行き先が「イ」ではなく「ウ」である点が違います。「ア」の時間が長く、唇をすぼめる動きは最後に添えるだけで十分で…
/ɑːr/(r音性母音)
/ɑːr/は、carのarが表す、大きく開けた「アー」にrの響きを重ねた音です。口を大きく開けた「アー」に、舌を奥へ引いて丸める r の響きを重ねた音です。/ɜːr/よりも口の開きが大きく、はっきりした「ア」の音色を保ったまま r が付くのが特徴です。舌を丸める動きは「ア」の途中から始めるのではなく…
/ɔːr/(r音性母音)
/ɔːr/は、forのorが表す、唇を丸めた「オー」にrの響きを重ねた音です。唇を丸めた長い「オー」に、舌を奥へ引いて丸める r の響きを重ねた音です。/ɑːr/と同じ舌の動きを使いますが、唇を丸めるかどうかという点が違います。「オー」の音色を保ったまま、音の後半で舌を奥へ丸めていき…
/p/と/b/(子音(破裂・摩擦))
/p/と/b/は、pig・bigのように唇を閉じてから息を破裂させる音です。どちらも唇を一度しっかり閉じてから、たまった空気を一気に破裂させて出す音です。口の形も動かし方もまったく同じで、声帯が震えるかどうかだけが両者を分けます。震えれば /b/、震えなければ /p/ になり、閉じる強さや開ける速さに差はありません。…
/f/と/v/(子音(破裂・摩擦))
/f/と/v/は、fan・vanのように上の前歯を下唇に当てて出す摩擦音です。上の前歯を下唇に軽く当て、そのすき間から息をこすり出して作る音です。日本語の「ふ」のように唇どうしをすぼめる音とは別物で、歯と唇でこすれる摩擦音である点が特徴です。声帯を震わせれば /v/、震わせなければ /f/ になり…
/s/と/z/(子音(破裂・摩擦))
/s/と/z/は、sip・zipのように舌先を歯ぐきに近づけて出す摩擦音です。舌先を上の歯ぐきのすぐ後ろに近づけ、そのせまいすき間から息を出してシューという摩擦音を作ります。歯を合わせて息を通す点は日本語の「ス」と近いですが、英語のほうが摩擦がはっきりしています。声帯を震わせると /z/、震わせないと /s/ になり…
/ʃ/と/ʒ/(子音(破裂・摩擦))
/ʃ/と/ʒ/は、ship・visionのように唇を丸めて出すこもったシュー音です。舌の面を広く持ち上げて/s/ より少し後ろのせまいすき間から息を出す音です。唇を軽く丸めてつき出すと、日本語の「シュ」よりこもった響きになります。声帯を震わせれば /ʒ/、震わせなければ /ʃ/ で、舌の高さと唇の丸めは共通しています。…
/tʃ/と/dʒ/(子音(破裂・摩擦))
/tʃ/と/dʒ/は、chair・jumpのように息を止めてから抜く2段階の破擦音です。舌先で一度息を止めてから、/ʃ/ /ʒ/ と同じすき間へ息を抜くという2段階の音です。閉鎖と摩擦がセットになっているため「破擦音」と呼ばれ、日本語の「チャ」「ジャ」の作り方とよく似ています。声帯を震わせれば /dʒ/…
/h/(子音(破裂・摩擦))
/h/は、hotのhが表す、口の中をふさがずのどから息を出すだけの音です。口の中でどこもふさがず、のどの奥からただ息を出すだけの音です。子音の中でも作りがもっとも単純で、続く母音の口の形をあらかじめ作っておき、そこへ息を通すだけで出せます。舌や唇が動かない分、直前・直後の母音の響きがそのまま /h/ の音色を決めます。…
/m/(子音(鼻音・接近音))
/m/は、manのmが表す、唇を閉じたまま鼻から声を出し続ける音です。唇をしっかり閉じたまま、鼻から声を出し続ける音です。/b/ と同じ場所で唇を閉じますが、息を止めずに鼻へ逃がし続ける点がちがい、唇を閉じたままいくらでも音を伸ばせます。日本語のマ行と作り方はほぼ同じで、単独の発音では難しくない子音です。…
/n/(子音(鼻音・接近音))
/n/は、netのnが表す、舌先を上の歯ぐきに当てたまま鼻から声を出す音です。舌先を上の歯ぐきに当てたまま、鼻から声を出し続ける音です。/d/ と同じ場所に舌を当てますが、息を止めずに鼻へ逃がし続ける点がちがいます。日本語のナ行とほぼ同じ作り方なので、単独で出す分には難しくありません。…
/w/と/j/(子音(鼻音・接近音))
/w/と/j/は、we・yesのように母音の形から次の母音へすべり出すわたり音です。どちらも母音に近い口の形を作ってから、次の母音へすべり出す音で「わたり音」と呼ばれます。/w/ は唇を丸めた「ウ」の形から、/j/ は「イ」の形から出発し、そこから目的の母音へすばやく移ります。…
