選曲と場づくり図鑑 | オトモクリエイティブ

ハモリを入れるのは、主旋律に別の音を重ねて厚みを出すこと。

場面

友達と

扱う内容

主旋律の上か下に、3度ほど離れた音を重ねます。上は華やかに、下は厚みと落ち着きを加えます。英国の大学チームがアカペラ五重奏を4か月・5回の練習で追った研究では、歌い手の音程は全体として平均律に近く、長3度だけが純正律寄りに、短3度は平均律のままそろう傾向がありました。ぴたり重なると一本の太い音に溶け、ずれると濁って耳につきます。

やり方

まず主旋律を声に出さずに追えるまで聴き込みます。Worship Refocus は、音階に1から7の番号を振り、主旋律が1なら自分は3、2なら4と数えて重ねる練習を勧めています。サビ頭の音を相手に伸ばしてもらい、そこから鍵盤で3つか4つ分高い音を探して同じ長さ伸ばし、合うかは伴奏の和音で変わるので、両方出して波打ちが消えるほうを採ります。

つまずくところ

主より大きな声で重ねると、聴く側には外れているようにしか届きません。ハモリは主の半分ほどの音量が原則です。伴奏なしで声だけを重ねると音程が少しずつ動くピッチドリフトは、英国の大学チームが指摘するようにプロの無伴奏合唱団でも起こる現象で、耳だけで作った音は特に半音ぶんずれやすいもの。原曲にコーラスがある曲ならそれをなぞるのがいちばんの近道で、半音の聞き分けでも確かめます。

解説動画

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タカハモ

の解説動画

【ハモり練習】ハモリの仕組みを徹底解説【3度上・3度下でハモる】

ハモリの正体は度数の体感

カラオケでその場でハモれる人は何をしているのか、から話が始まる。ちゃんとハモれている人は度数の感覚、つまり主旋律から何個離れた音かを体感としてつかんでいる。ある音を主旋律とみなすと、それと響き合う音が浮かんできて、そのままハモリとして歌える。それだけでは分かりづらいとして、ここから原理の説明に入っていく。

度数は自分を1と数える

音の距離は度で数えるが、自分自身を1と数えるのが引っかかりどころ。ドを起点にするとドとレで2度、ひとつ飛ばしたミでやっと3度になる。ふだんの感覚と数え方が違うので注意が必要だと念を押していた。1オクターブの中に音は7つという点も先に押さえておく。

3度が基本になる理由

二つの音がきれいに響き合うには2個以上離れている必要がある。ドとレのように1個しか離れていない隣同士は音が近すぎて不協和音になる。一方でコードは基本的に3つ以上の音でできている。音が7つしかない中で隣り合わせを避けて三和音を作るには2個隣と3個隣を組み合わせるしかなく、2個隣、つまり3度の相手が多く現れる。だから3度ハモリが定番になる。

上にも下にも取れる

響き合う音は主旋律の上側にも下側にもあるので、上ハモリと下ハモリのどちらも成り立つ。ただし実際に音を並べていくと全部がきっちり3度ではない。3度ハモリと呼びながら3度と4度を行き来しながら動いていて、ここは要注意だと念を押している。

ハマらないときの立て直し

原理が分かっていれば、うまくハモれないときに3度ではなく4度かもしれないと当たりを付け直せるし、上が難しければ下ハモリに切り替えるという手も取れる。あとは曲ごとに、上ならこのあたり、下ならこのあたりと数をこなして探っていくのが練習になる。

出典: タカハモ(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 論文・英語 D'Amario S・Howard DM・Daffern H・Pennill N/Journal of Voice(ヨーク大学ほか)(2020) A Longitudinal Study of Intonation in an a cappella Singing Quintet
  2. 論文・英語 Howard DM・Daffern H・Brereton J/Logopedics, Phoniatrics, Vocology(ヨーク大学)(2013) Four-part choral synthesis system for investigating intonation in a cappella choral singing
  3. 動画・英語 Worship Refocus How to Sing Vocal Harmony for Beginners (Hearing 3rds)

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