防塵マスク
防塵マスクは、作業で宙に残る細かい粉や溶剤の蒸気を、必ずフィルターに通して吸うための道具です。
写真: Bryan Jaybee / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)効く場面
木を削る、石やレジンを研ぐ、革を漉く、乾いた粘土を扱う、スプレーを吹く。どれも目に見えない大きさの粉や蒸気が空中に残ります。厄介なのは、その場では何ともないところです。作業が終わって部屋を出た頃には忘れていますが、呼吸で入った細かい粉は出ていかず、年単位で積み上がります。普段の不織布のマスクは飛沫を止める作りなので、この大きさの粉や溶剤の蒸気には向きません。防塵マスクは顔に密着させて、吸う空気を必ずフィルターに通すための道具で、そもそも目的が別です。同じ理由で、扇風機で粉を吹き飛ばしても、部屋の中を回って戻ってくるだけです。作業が短い日ほど面倒がって外しがちなのも、覚えておいてください。
選ぶときに見るところ
粉なのか蒸気なのかで選ぶ物が変わります。粉には防じんの区分表示(国内では使い捨て式のDS1・DS2、取替式のRS1・RS2などの等級)、塗料やシンナーの蒸気には吸収缶を付ける防毒タイプが必要です。両方やるなら缶を替えられる取替式に。効き目を決めるのは性能表示より顔に隙間なく密着しているかで、ひげがあると密着しません。フィルターは詰まる消耗品なので、交換品が買い続けられる規格を選びます。そのうえで、いちばん効くのは窓を開けることと、粉を出さない方法に変えることです。まず換気を試して、それでも舞うならマスクを足す順番でかまいません。使い捨ての簡素な型でも、区分表示があるものなら効きます。
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第三章)装着方法 自分の健康を守るためのマスクの基礎知識 PM2.5
性能より密着
防じんマスクは、どれだけ性能が良くても隙間があれば期待した効果は出ません。自分の顔の形とサイズに合うものを選び、空気が漏れないよう密着させることが前提です。カップ型、折りたたみ式、締め紐を調節するタイプで手順が違うので、まず説明書を確認しておきます。
紐は頭頂部と首の後ろ
カップ型は鼻当てを上にして顎を包むようにかぶせ、上の紐を頭の上に、下の紐を首の後ろにかけます。折りたたみ式は紐をほどいて広げ、アジャスターで上下の紐の張り具合を均一に。仕上げに鼻当ては両手で押さえ、指先で鼻の形に沿わせます。緩いと感じたら長さを調整します。
着けるたびに漏れを確かめる
着けたら両手でマスク全体を覆い、強く息を吐いたり吸ったりして漏れを確かめます。これがフィットチェック(ユーザーシールチェック)で、周りから空気が漏れなければ完了。漏れているようなら位置をずらし、密着する場所を探します。装着のたびに行うのが正しい使い方です。
本来はフィットテストを
選ぶ段階では、定量的または定性的なフィットテストを行ってから使うのが本来の手順です。現場では実施が難しい場合もありますが、メーカーなどに相談して機会を作ってもらうのが望ましい。漏れない機能を持つものを選び、正しく装着して初めて役に立つ道具だと考えます。
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