Honor of Kings(オナーオブキングス)のソロランクで落とした試合を思い返すと、「操作で競り負けた」記憶より、「一瞬、固まった」記憶のほうが多いことに気づきます。ピック画面のタイマーが減っていくのに、何をBANすべきか決めきれない。デス後にショップを開いたのに、どの装備を積むか迷って、結局いつもの一択で妥協する。集団戦で、存在すら知らなかった相手のスキルを食らって溶ける。どれも上手い下手というより、「その場で判断する材料が頭に入っていなかった」だけの負けです。
やっかいなのは、これらがどれも試合中には調べられない知識だという点です。タイマーは待ってくれないし、集団戦のさなかにタブを切り替えて装備の効果を読む余裕もありません。つまり、あなたを速くしてくれる知識は、その瞬間より前にすでに頭の中に入っていなければ意味がない。この記事は、装備・アルカナ・スキルという「調べれば分かる、けれどその場では調べられない」情報を、どうすれば効率よく覚えて引き出せるようになるのかを、学習法の視点から整理したものです。そしてその面倒な覚える作業を、まるごと引き受けてくれるのがオトモリンバオの暗記トレーニングです。
「調べれば分かる」が、いちばん遅い
まず前提を一つ。装備の効果もスキルの仕様も、どこかを開けば必ず分かります。分からないから負けるのではありません。問題は、それを確認しようとした瞬間に、試合のほうが先へ進んでしまうことです。
Honor of Kings で自分のペースで情報を読める時間は、驚くほど限られています。ショップが実質的に開けるのは拠点にいる間か、デスして復帰を待っている数十秒だけ。この「死んでいる時間」が唯一の買い物ウィンドウで、しかもその間にも盤面は動いています。ピック画面はもっとシビアで、BANとピックの判断に与えられるのは十数秒。集団戦にいたっては、相手のスキルが飛んでくるまで一秒もありません。どの場面でも、「ちょっと待って、これ何だっけ」と手を止めた時点で、その手番はもう遅れています。
だから強い人は、あなたより頭の回転が速いわけではありません。ただ、覚える手間を一度だけ、前もって払い終えているだけです。装備を見た瞬間に「これは何を伸ばす道具か」が反射的に出てくる。相手の編成を見た瞬間に「ここが刺さるからこれを積む」と決まる。その速さは才能ではなく、事前に頭へ入れておいたかどうかの差でしかありません。逆に言えば、覚えるべきものさえ覚えてしまえば、誰でも「固まらない側」に回れます。
一夜漬けでは、なぜ身につかないのか
とはいえ、攻略サイトを一晩眺めて丸暗記しようとしても、たいてい三日で抜けます。これは意志の弱さではなく、記憶のしくみそのものです。人はいちど覚えたことも、使わなければ時間とともに忘れていく。いわゆる忘却曲線に沿って、記憶は放っておくと下がり続けます。詰め込みが効かないのは、この下り坂に一度きりしか抵抗していないからです。
ここで効くのが、学習の世界で確立された二つの原則です。ひとつは間隔反復。忘れかけた頃を狙って復習を挟むと、記憶の下り坂がそのたびに緩やかになり、やがて長期記憶として定着します。もうひとつは、読み返すのではなく思い出す練習をすること。答えを眺めるより、いったん隠して自力で引っぱり出すほうが、記憶ははるかに強く残ります。テストが勉強になる、というあの感覚です。
オトモリンバオの暗記トレーニングは、まさにこの二つを自動でやってくれる仕組みになっています。1枚ごとに問題が出て、答えを思い出してから確認し、手応えを「わかった・あいまい・忘れた」で自己申告する。すると次にそのカードが出る間隔を、アプリが勝手に調整します。忘れていたカードは数分後にすぐ戻ってきて、すんなり答えられたカードは翌日、数日後、数週間後と、正解を重ねるほど登場の間隔が伸びていく。ちょうど忘れる直前に復習が来るので、同じ労力でいちばん深く定着します。自分で「そろそろ復習しなきゃ」と管理する必要はありません。出てきたカードに答えるだけで、間隔は最適に組まれていきます。
覚える単位が「1枚」だから、続けられる
暗記が続かないもう一つの理由は、単位が大きすぎることです。「このヒーローのスキルを全部覚えるぞ」と意気込むと、一度に抱える量が多すぎて、始める前から腰が重くなる。
このトレーニングは反対に、覚える対象をとことん細かく割ってあります。スキルは1つで1枚、装備も1つで1枚。ヒーロー一体をまるごと呑み込む必要はなく、気になったスキルを一枚だけ回すこともできます。しかも同じ対象に対して、覚える深さで難易度が三段階に分かれています。
- 初級は、4つの選択肢から正解を選ぶ。まずは見て「あ、これだ」と分かればいい、認識の段階です。
- 中級は、選択肢なしで思い出して答える。ここで初めて、記憶から自力で引き出す想起の練習になります。
- 上級は、そのカードの情報を数値や細部まで全部思い出す。実戦でそのまま使える、完全な暗記の段階です。
この三段は、記憶が浅いところから深まっていく順番そのものです。いきなり数値まで覚えようとせず、まず見て分かる、次に思い出せる、最後に細部まで、と段を上がっていけるので、無理がありません。さらに一回分は「今日のぶん」として5枚ほどに区切られていて、思い立った数分で終わります。選んだ難易度や進み具合はブラウザに覚えられ、ログインしておけばスマホと自宅のPCをまたいでも同じ続きから再開できる。暗記の最大の敵は難しさではなく、途中でやめてしまうことです。始める障壁と一回の重さを、これでもかと下げてあるのはそのためです。
覚えたぶんだけ、買い物が速くなる
では、覚えると具体的に何が速くなるのか。いちばん分かりやすいのが買い物です。
装備とアルカナのトレーニングは、「その装備が何を強化する道具なのか」「このアルカナはアイコンから見て何が効くのか」を問う内容になっています。これが頭に入っていると、デス後のわずかな時間で、いちいち説明文を読み込まなくても手が動くようになります。相手に物理火力が多いから防御を厚くする、こちらが押し切りたいから火力を伸ばす。そういう判断を、ショップの前で固まらずに下せる。買い物が速くなるというのは、単に操作が速いのではなく、盤面に合わせて正しいものを迷わず選べるということです。
ここで大事なのは、具体的な数値やパッシブ効果、いまの環境で強い段階までは丸暗記しなくていい、という点です。細かい数字は装備一覧やアルカナ一覧に効果つきで並んでいるので、正確なところはいつでもそちらで確認できます。トレーニングで頭に入れておくべきなのは、むしろ「どの道具が、どういう状況のための一手か」という対応づけのほうです。数値は資料を引けばいいけれど、この対応づけだけはその場で調べられない。だからこそ覚える価値があります。
相手のスキルを、撃たれる前に読む
もう一つの大きな効用が、相手の行動を予測できるようになることです。
集団戦で溶ける原因の多くは、相手が何を持っているかを知らないことにあります。あのヒーローには一瞬でこちらを消し飛ばす瞬間火力があるのか、それとも動きを止めてくる拘束役なのか。これを事前に知っていれば、飛び込む間合いも、温存しておく回避手段も変わってきます。スキルのトレーニングは、ヒーローのスキルを一つずつ覚えるだけでなく、説明文から「どのヒーローのどのスキルか」を逆に当てる問題もあり、実戦で相手の手札を思い浮かべる訓練にそのままなります。
対戦スキルのトレーニングでは、効果とクールダウンをセットで覚えます。相手がフラッシュや対戦スキルを吐いた。その事実と、それがしばらく戻ってこないという知識が結びつくと、盤面の見え方が一変します。「いま相手は逃げ道を切った、ここが仕掛けどきだ」と読めるようになる。さらに、敵5体を見て積むべき対策を選ぶトレーニングもあり、これはピック終わりからゲーム序盤の方針決めに直結します。相手のスキルのレベル別の数値や係数といった細部は、ヒーロー図鑑で一体ずつ確認できます。トレーニングで「相手が何をしてくるか」の輪郭を体に入れておき、正確な数字は図鑑で裏を取る。この二段構えが、予測の精度を上げてくれます。
達成率が、地味な作業を続けさせてくれる
暗記はどうしても地味な作業で、手応えが見えにくいものです。オトモリンバオのトレーニングは、そこを達成率という一つの数字で見えるようにしています。
ハブの一番上には全体の制覇率が出ていて、ヒーロー・ビルド・メモといったカテゴリごとにも進み具合がリングで表示されます。覚えたカードが増えるほどこの数字が上がっていき、すべて覚えきればトロフィーがついて全制覇になる。頭の中に静かに積み上がるだけだった知識が、目に見えて伸びる数字に変わると、続ける理由がぐっと持ちやすくなります。お気に入りのカテゴリを一つずつ埋めていく、スタンプラリーのような感覚です。進捗はログインで端末をまたいで引き継がれるので、通勤中にスマホで数枚、帰ってPCで続きを、と細切れに積んでも一つの数字にまとまっていきます。
まとめ
ソロランクで「固まる」瞬間の正体は、たいてい実力ではなく、知識を引き出す速さの不足です。そしてその速さは、間隔反復と「思い出す練習」という、学習法として理にかなったやり方で、誰でも後から身につけられます。覚える単位は1枚から、一回は5枚ほど、難易度は見て分かるところから。無理なく続けられるように作られているので、まずは気になったデッキを一つ、今日のぶんだけ回してみてください。
装備を見て手が止まらなくなり、相手の編成を見て積むものが即決まり、飛んでくるスキルが読める。その差は一つひとつは小さくても、タイマーに追われる試合の中では、積み重なって勝敗を分けます。「調べれば分かる」を「もう知っている」に変える最初の一歩は、オトモリンバオの暗記トレーニングから始められます。
