魚・釣り物図鑑 | オトモネイチャー

カワハギは、エサだけ盗る名人なので刺しエサを小さく収める

カワハギ
写真: E-190 / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

見分け方

ひし形の体におちょぼ口とザラザラの厚い皮。第一背びれが硬いトゲ(角)になっていて、名前のとおり皮が手で簡単にはがせます。よく似たウマヅラハギは体がより細長く、青みがかっています。東京都島しょ農林水産総合センターによると、水深100m以浅の磯まわりや砂地にすみ、海藻・ゴカイ類・エビ・カニ・貝まで食べる雑食です。水槽の幼魚が30分でクラゲを体重の平均99%ぶん食べたという実験(宮島ほか, 2011)もあります。

釣れる時期・場所

秋から冬が肝の季節。東京都島しょ農林水産総合センターは、産卵期は春から夏で、冬は特に肝臓が肥大し、身にも脂がのるとしています。釣りジャーニーは、堤防では夏から冬がシーズンで、夏は身が、秋から冬は肝が旨いと言われると紹介。ぬこまた釣査団は、秋は肝がパンパンで、春ごろには産卵で卵が膨れ肝は減っていくと話しています。

釣り方

胴突き仕掛けが定番で、堤防でも使えます。おちょぼ口でエサだけをかすめ取る名人なので、アサリのむき身はたるませずハリに収めます。ぬこまた釣査団は、身が大きいと針のない所だけかじられるため水管を外し、大きく誘って追わせてから食わせの間を入れると当たりが大きく出ることがあると話します。釣りジャーニーは、着底後すぐ糸ふけを取り、当たりは吸い込んですぐ吐き出されるので即合わせと勧めています。

食べ方

肝和えの刺身が絶品です。肝は傷むのが早いので、当日中に食べ切るか下処理して冷凍してください。鍋にしても身が締まって美味しい魚です。同じカワハギ科のソウシハギは、厚生労働省の資料が消化管や内臓にパリトキシンを持つとし、神奈川県は激しい筋肉痛や呼吸困難などが出て重篤なら死亡することもあるとして、「絶対に食べないで」と呼びかけています。

解説動画

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の解説動画

これを見れば全てがわかる-カワハギ釣り完全攻略バイブル 宮澤幸則解説

難しそうで、基本を押さえれば釣れる

「エサ取り名人」「難しい」というイメージが強いが、基本をしっかり押さえれば比較的簡単に釣れる魚だとして、道具立てとエサ付けから解説している。仕掛けは3本バリのシンプルなものが標準。

エサはアサリを塩で締める

むき身のアサリを使う。まず海水でさっと洗ってぬめりを取り、水を切ってトレイに移す。このとき一度に全部出さず、小出しにする—— 残りはクーラーで鮮度を保つ。そのうえでアミノ酸入りの塩を表面が軽く隠れる程度に振って締めると、身が硬くなってエサ付けが簡単になり、エサ取り名人に抜き取られにくくなる。締めすぎないことがコツ。

刺す順番に理由がある

アサリは水管・ベロ(オレンジ色の部分)・ワタの3つのパートに分かれている。ワタ → ベロ → 水管の順にハリへ刺していく。こうすると多少かじられても持ちこたえ、最後に残る水管の匂いが魚を寄せる—— 水中映像で確認すると、水管だけになっても反応が出ることがあるという。

出典: TSURIHACK TV(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 公的機関 東京都島しょ農林水産総合センター カワハギ
  2. 論文・英語 Miyajima Y, Masuda R, Yamashita Y(2011) Feeding preference of threadsail filefish Stephanolepis cirrhifer on moon jellyfish and lobworm in the laboratory
  3. 公的機関 厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル:魚類:パリトキシン様毒
  4. 公的機関 神奈川県健康医療局生活衛生部生活衛生課 「ソウシハギ」は食べないで
  5. 動画 釣りジャーニー 【入門マニュアル】堤防カワハギ釣り How to~5つのポイント~ 初心者必見!!
  6. 動画 ぬこまた釣査団 【ゼロから始める堤防カワハギ釣り】冬でもオカッパリから大型が狙える[タックル・釣り方・餌付け]を紹介します!