船・渡船
船・渡船
船・渡船は、船長が魚のいる場所まで連れて行ってくれる、初心者が近道できる釣り方
どんな場所?
乗合船に乗って沖のポイントへ行く釣りです。船長が魚のいる場所へ連れて行ってくれるうえ、道具のレンタルと仕掛けの指導があるので、実は初心者が一番魚に近づける選択肢です。渡船は磯や沖堤防へ渡してもらう形式で、磯渡し・筏渡し・防波堤渡しも遊漁船業に含まれます。乗合船・渡船を営むのは都道府県の登録が要る事業者で、2024年4月の法改正で損害賠償保険も定員1人あたり5000万円以上に引き上げられました。
釣れるもの
船の種類で決まります。アジ・カワハギ・タチウオ・マダイ・青物・ヒラメなど、狙い物ごとに船が出ています。同じ乗合船でも、その日の主役の魚は季節と潮回りで変わり、出船前に船長が伝える狙い物に仕掛けとタナを合わせるのが前提です。沖の深場を潮に乗せて探る釣り方は、堤防や磯とは求められる道具立てが違います。青物ねらいの船は、鳥山やナブラを探して移動することもあります。
立ち回り
予約時に「初めてです」と伝える—— レンタルの手配も、当日の場所取りも変わります。船では全員が同じタイミングで同じタナを狙うのがルールで、船長のアナウンスに従うのが釣果への近道です。業務規程で「立入禁止の場所へ案内しない」と定められているので、際どい場所への案内を頼んでも断られます。瀬渡しでは、業務主任者が利用者を巡回して見守ることも義務です。
安全・ルール
2018年2月から、小型船舶の乗船者は原則として全員ライフジャケットの着用が義務です(船舶職員及び小型船舶操縦者法)。船で有効なのは国土交通省の型式承認を受けた「桜マーク」付きのもので、レンタルもあります。船酔いが心配なら酔い止めは乗る30分前までに。2022年の知床遊覧船事故を受け、2024年4月からは業務主任者に出航前の点検と乗組員の酒気確認、乗客の救命胴衣着用の確認が義務付けられました。
出典
- 公的機関 国土交通省 ライフジャケットの着用義務拡大
- 公的機関 宮崎県 遊漁船業制度について(令和6年4月以降)
- 公的機関 水産庁 遊漁船業の適正化に関する法律の一部を改正する法律について(令和6年4月1日施行)
解説動画: 初めての船釣りの予約から釣り座・持ち帰りまで/DAIWA船【船最前線】
初めての船釣りの流れ: 船宿へのアジ釣りの予約から魚の持ち帰りまでを、初めての人向けに順に追った内容。予約は電話で日にち・午前か午後・釣り物・人数を伝えるだけで、当日は受付で乗船名簿を記入する。竿もリールも長靴も仕掛けも船宿で借りたり買ったりできるので、自分の道具が無くても成立すると説明している。
服装と船酔いの注意: 持ち物は道具とウェアを入れるバッグ、魚と飲食物を入れるクーラー。服装はキャップ、目を守るサングラス、滑りにくい船用のブーツ。ライフジャケットは命を守るものなので必ず着用するよう強く言っている。船酔いはしっかり寝る、食事と水分をとる、酔い止めを飲むで予防する。朝や冬場は船床が濡れて凍っていることがあり、乗り降りは荷物を分けて滑らないようにと念を押している。
釣り座の決め方と支度: 席の決め方は先着順・席札・船長の指定・抽選と船宿によって違う。初心者に勧めているのは操舵室に近い、船の真ん中あたり—— 船長のアドバイスをすぐ聞けて、揺れもいちばん少ないから。船は風が吹いてくる方向に船首を向けるので、道具は風上側、仕掛けは風下側に置くと絡まない。竿を置くロッドキーパーは、しっかり固定するタイプのほうが置き竿もでき、落下も防げる。
釣り方と持ち帰り: 仕掛けは天秤にコマセカゴを付け、その先に船宿でもらうか買う仕掛けをつなぐ。餌は魚を寄せるコマセと針に付ける食わせ餌の2種類。底を取ったら1m巻いてコマセを振り、もう1m巻いて待つ—— 道糸の1mごとのマーカーを目安に船長の指示ダナへ合わせる。アジは口が切れやすいので強く合わせず、ゆっくり巻いて取り込む。持ち帰りはクーラーに海水と氷で氷水を作り、そこに入れておく。