肥料と資材の考え方|オトモファーム
概要
肥料と土づくりは何が違う?元肥と追肥の順番、肥料の三要素(N・P・K)、作物に合わせた調整まで。オトモファーム の肥料・資材の考え方をやさしく解説。
肥料と土づくりの違い
土づくりとは:土づくりは、堆肥や石灰で土そのものをふかふかにし、酸度(pH)を整える下準備です。植え付けの前にじっくり行い、作物が根を張れる土台をつくります。
肥料とは:肥料は、作物の生育に必要な栄養を直接与えるものです。植え付け時に混ぜる元肥と、生育途中に足す追肥に分かれます。
両方が必要:よい土台(土づくり)と適切な栄養補給(肥料)の両方がそろって、はじめて作物は健康に育ちます。どちらか一方では不十分です。
元肥と追肥の順番
元肥:植え付け前に土へ混ぜ込んでおく肥料が「元肥」。ゆっくり長く効く緩効性肥料や堆肥を使い、生育の初期を支えます。プランターは元肥入りの培養土を使えば省けます。
追肥のタイミング:生育の途中で足すのが「追肥」。果菜は実がつき始めた頃から、葉物・根菜は間引き後から、2〜3週間おきに株元へ施します。葉の色が薄くなってきたら肥料切れのサインです。
作物のおすすめを軸に:各作物のページには、その作物に向いた肥料の与え方の目安が示されています。まずはそれを基本にしつつ、生育を見ながら量とタイミングを調整します。
生育の3ステージ
植え付け〜活着:植え付け直後は根が新しい土に落ち着く(活着)まで、肥料よりも水と温度が大切です。元肥だけで足り、この時期に追肥する必要はありません。乾かしすぎないよう見守ります。
生育盛ん:茎葉がぐんぐん伸びる時期は、追肥で栄養を切らさないことが重要。果菜は実つき、葉物は葉のボリューム、根菜は根の肥大を、この時期の肥料が支えます。株間の間引き・わき芽かき・誘引もこの時期に。
収穫期:収穫が始まったら、こまめに採ることで株が次々に実をつけます。長く採る果菜は追肥を続け、根菜・葉物は適期を逃さず収穫します。とり遅れは味と品質を落とします。
肥料の三要素(N・P・K)
基本:肥料の袋には「8-8-8」のような3つの数字が並びます。これは主要な3つの栄養素の割合を表し、それぞれ役割が異なります。作物や生育段階に合わせて選びます。
N(窒素)=葉:窒素は葉や茎を茂らせる「葉肥(はごえ)」。葉物野菜に特に重要ですが、果菜で多すぎると葉ばかり茂って実がつかない「つるボケ」を招きます。
P(リン酸)=花・実:リン酸は花つき・実つきをよくする「実肥(みごえ)」。トマトやナスなどの果菜、イチゴなどの果物で重視されます。
K(カリ)=根:カリは根の生育や株の丈夫さを支える「根肥(ねごえ)」。ダイコンやジャガイモなどの根菜・いも類で特に大切です。
作物に合わせた調整
同じやり方の使い回しはNG:いちばんやりがちな失敗は、どの作物にも同じ肥料を同じ量で与えること。葉物・果菜・根菜では必要な栄養バランスが違います。作物に合わせて選び分けます。
症状で判断する:葉が薄い黄緑なら窒素不足、葉ばかり茂って実がつかないなら窒素過多、といったサインを読み取り、次の追肥で調整します。与えすぎは足りないより害が大きいと心得ます。
有機か化成か:効きが穏やかで土を豊かにする有機肥料、効きが速く量を管理しやすい化成肥料、それぞれ長所があります。目的に応じて使い分けるか、組み合わせます。