ソロランクがなかなか上がらないとき、多くの人が最初に疑うのは自分の「センス」です。エイムが甘い、反応が遅い、咄嗟の判断が下手だから勝てないのだ、と。気持ちはよくわかります。負けた直後ほど、原因を自分の才能のせいにしたくなる。でも、Honor of Kings(オナーオブキングス、以下 HoK)にかぎらず、そこで話を止めてしまうと、負けはいつまでも直せません。才能は今日いきなり増えないからです。この記事は「センスのある人が勝つ」という前提を少しだけ疑って、ソロで着実に勝率を上げている人が地味にやっていること、「調べる習慣」について書きます。押しつけるつもりはありません。ただ、伸びしろが才能ではなく情報の側にあるのなら、それはむしろ朗報だ、という話です。
「センスがない」で片づけた負けは、次に活かせない
感覚だけでプレイすることの弱点は、じつは性能の低さではありません。「あとで直せない」ことです。
集団戦で溶けた試合を思い出してみてください。「なんとなく前に出すぎた」「なんとなく引くのが遅れた」。このふわっとした反省は、次に同じ場面が来ても再現できません。言葉になっていないものは、修正のしようがないからです。感覚プレイは調子のいい日は驚くほど噛み合いますが、悪い日は理由もわからないまま崩れる。上下の波が大きく、しかもその波を自分でコントロールできない。これが「センスで戦う」ことの、見えにくい本当のコストです。
逆に言えば、負けの原因を「言葉」にできた瞬間に、それは才能の問題から情報の問題へと変わります。「相手はスキルの回りがいい時間帯で、こちらは装備がひとつ遅れていた」。ここまで言語化できれば、次はその時間帯に無理をしない、という具体的な打ち手が生まれます。直せる負けに変わるわけです。
勝負は、戦う前にけっこう決まっている
もうひとつ見落とされがちなのが、勝敗を左右する意思決定の多くが、実際に戦うより前に済んでいるという事実です。
誰をピックするか。相手の何を BAN するか。自分の主役は相手の編成に対して有利なのか、それとも苦手なのか。装備やアルカナの方向性は今日の相手に噛み合っているか。自分のヒーローは、いつ強くて、いつ弱いのか。これらはどれも、指を動かす反射神経とは関係のない領域です。そしてほとんどが、事前に調べれば分かる種類の情報でもあります。
ソロだからこそ、ここで差がつきます。味方の連携でカバーしてもらえないぶん、「この相手はそもそも重い」「この時間帯は自分が弱い」と知っているかどうかが、そのまま立ち回りの余裕になる。反射神経で押し返すより、最初から不利なぶつかり合いを避けるほうが、はるかに再現性が高いのです。
伸びる人は、感覚を「傾き」に置き換えている
勝率を上げている人を見ていると、才能というより、判断の“素材”が違うのだと感じます。彼らは「なんとなく強そう」ではなく、「この組み合わせは有利側に傾いている」「このヒーローは中盤に山が来る」といった、方向性のある情報をもとに動いています。
ここで大事なのは、数字を絶対視しないことです。勝率や相性は「必ずこうなる」という保証ではなく、「どちらに傾きやすいか」を示す目安にすぎません。腕前やマッチング、その日の編成しだいで、簡単にひっくり返ります。だから伸びる人は、数字を「答え」ではなく「初期値」として使います。有利だと分かっていれば強気に、苦手だと分かっていれば慎重に。最初の一手の方向を決める材料にして、あとは目の前の試合に合わせて微調整していく。
センスの有無ではなく、この「傾きを先に知っているかどうか」の差が、100 試合、200 試合と積み上がったときに、勝率の差になって表れてくるのだと思います。
全部を覚えなくていい。「引ける」ようにするだけでいい
こう書くと「そんなに情報を暗記できない」と感じるかもしれません。でも勘違いしてほしくないのは、伸びる人が全ヒーローのデータを丸暗記しているわけではない、ということです。
仕事や生活のあるプレイヤーにとって現実的なのは、覚えることではなく、必要なときに引けるようにしておくことです。ピック画面で相手の主役を見た瞬間に「この相手は重いんだったな」と思い出せる。装備を組むときに「この方向で合っていたな」と確認できる。それだけで、「知らなかった」で落とす試合は確実に減ります。ソロの勝率は、天才的な一手を増やすより、この“知らなかった負け”を削るほうが、ずっと大きく動きます。
そのうえで、よく使うヒーローの相性や強い時間帯のように、繰り返し必要になる情報だけは、少しずつ頭に入れておくと判断が速くなる。全部を一度に覚える必要はなくて、使う頻度の高いものから、細かい単位で身につけていけばいい。地味ですが、これが「調べる習慣」の正体です。
「調べる」を、意志ではなく仕組みで続ける
とはいえ、毎回わざわざ情報を探しに行くのは続きません。習慣は、意志の力より仕組みで支えるほうが長持ちします。その下ごしらえを肩代わりしてくれる道具として、HoK の攻略コンパニオンオトモリンバオがあります。
たとえば、相手の主役への向き合い方に迷ったら、ヒーロー図鑑で勝率・強い時期・序中終盤の立ち回り・相性(相棒/有利/苦手)・おすすめ装備までを一画面で確認できます。ピックの段階で編成に自信が持てないときは、味方と相手を登録するだけで、シナジーと相性からおすすめ BAN やおすすめピックを提案する「ピック分析」が、頭の中の計算を肩代わりしてくれる。そして、よく使うヒーローの相性やスキルのように繰り返し要る知識は、「暗記トレーニング」で一枚ずつ間隔をあけて覚えられます。調べるという行為そのものを、道具側の仕組みに変えてしまうイメージです。
数字はあくまで目安ですから、最後に決めるのはいつでもあなたの判断です。それでも、判断の前に置く材料を少し増やしておくだけで、同じ腕前でも勝ち筋は見えやすくなります。
センスは、たぶん「後から」ついてくる
センスという言葉は便利ですが、便利すぎて、自分の伸びしろを見えなくしてしまうことがあります。「才能がないから」で止めれば、成長もそこで止まる。けれど、負けを言葉にして、戦う前の意思決定を情報で固めて、必要なときに引けるようにしておく。この地味な習慣を回していると、いわゆる“センスのいい動き”は、判断の速さとして後からついてきます。
ソロは、誰も助けてくれないぶん、自分の準備がそのまま結果になる場所です。今日の一試合、ピックする前に、ひとつだけ相手を調べてみる。そこから始めてみてください。使うヒーローの勝率・相性・立ち回りは、オトモリンバオのヒーロー図鑑でいつでも確認できます。