Honor of Kings(オナーオブキングス、以下 HoK)でソロランクを回していると、勝ち負けの流れを一人で引き寄せられるヒーローに憧れる瞬間がある。李白は、その憧れに最も近い場所にいるアサシンの一人だ。決して簡単ではない。むしろ「状況を選ぶ」タイプで、噛み合わない試合ではあっさり沈む。それでも多くのプレイヤーが李白を握りたがるのは、うまく回ったときのリターンが飛び抜けて大きいからだ。ジャングルを駆け、隙をついて敵の一番柔らかいところへ飛び込み、そのキルを次のキルの足がかりにしていく。この雪だるまがハマったときの手応えは、ほかのヒーローではなかなか味わえない。
この記事では、李白というアサシンの強みと弱み、選ぶべき場面、序盤から終盤までの立ち回り、そして「使いこなしたい」人がつまずきやすい所とその越え方を、順を追って整理していく。
機動力そのものが武器になる、スノーボール型のアサシン
まず、李白がどんなヒーローかを早見表でつかんでおこう。
| 役割 | 得意レーン | 操作難度 | 強みの時間帯 | 一言 |
|---|---|---|---|---|
| アサシン | ジャングル | 高い | 中盤〜終盤(フルビルドで最大化) | 機動力で敵の後衛に飛び込み、雪だるま式に試合を動かす |
李白の主戦場はジャングルだ。序盤は中立モンスターを効率よく狩って経験値とゴールドをためつつ、隙を見つけたら敵の陣地へ飛び込む。狙うのは、支えを失えば戦線が一気に傾く後衛、つまりマークスマンやメイジといった、柔らかくて火力の高いヒーローだ。ここで取った1キルを次のキルの足がかりにして、雪だるま式に差を広げていくのが李白の基本設計になる。
面白いのは、機動力そのものが強みであり、その機動力がやがて火力に化ける点だ。多くのアサシンが「硬い敵をどう溶かすか」で悩むのに対し、李白は「どこへでも届く動きの速さ」を持ち味にして、届いた瞬間に大ダメージをたたき込む。奥義が解放されてからは、この動きが一段と鋭くなり、盤面のどこにいても脅威になる。うまく回ったときに一人で試合を動かせる感覚は、握ってみないと分からない中毒性がある。
ただし、この強さは条件付きだ。李白は状況を選ぶヒーローで、噛み合わない試合では持ち味を出す前に潰される。だからこそ、次に大事になるのが「いつ握るか」の判断になる。
こんな人、こんな試合で李白は輝く
李白に向いているのは、受け身で戦況を待つより、自分から仕掛けて試合の流れを作りにいきたいプレイヤーだ。マップ全体を見て「今どこが手薄か」を読み、リスクを取って飛び込む。この判断と、アサシン特有のコンボ操作を楽しめる人ほど、李白の奥深さにハマりやすい。逆に、常に一定の仕事を安定してこなしたい人には、この振れ幅の大きさは少しストレスかもしれない。
ドラフト(ピック段階)での見極めも同じくらい重要だ。李白を選びたいのは、自分が敵の後衛まで届くと見込める編成のとき。敵の守りが薄く、狙いたい的にたどり着けるなら、李白の奇襲は最大限に生きる。一方で避けたいのは、こちらの火力が入り切る前に動きを止めてくるCC(行動妨害)を、敵が次々に連鎖させてくる編成だ。飛び込んだ瞬間に固められ、何もできずに落ちる展開になりやすい。対アサシンを意識した守りで固められた相手にも分が悪くなる。
このあたりの相棒・有利・苦手は相手の顔ぶれで変わるので、ピックに迷ったら
オトモリンバオの図鑑 で最新の相性を確認しておくと、選ぶ・避けるの判断がぶれない。
序盤:ジャングルを狩り、レベル4の奥義で最初の火をつける
李白の序盤は、まずジャングルを丁寧に狩るところから始まる。派手に見えるヒーローだが、最初にやるべきは地味な狩りで、ここで得た経験値をレベル4に、つまり奥義の解放につなげることが最優先になる。HoK では奥義はレベル4で解放される。李白にとってこのレベル4こそ、狩りの成果を初めてキルへ変えられる最初の隙だ。
奥義が使えるようになったら、狩りのペースを崩さずに敵の隙をうかがう。レーンで相手が前に出すぎている、味方との小競り合いで体力を削られている。そんな瞬間が奇襲のチャンスだ。ここで1つ2つキルを拾えるかどうかが、この後の雪だるまの初速を決める。焦って無理に飛び込むより、「確実に取れる隙」を待つ意識が序盤はよく効いてくる。
中盤:奥義が生きて、マップ全体が狩場になる
奥義が解放されて手に馴染んでくる中盤は、李白が一気に脅威を増す時間帯だ。機動力が瞬間火力に変わり、盤面のどこにいても「いつ飛んでくるか分からない」プレッシャーを敵に与えられるようになる。この時期の李白は一か所に留まらず、マップ全体を狩場として動き回るのが強い。
意識したいのは、常に「次に誰を落とせるか」を探しながら動くことだ。手薄なレーンへの奇襲、集団戦の直前に後衛を1枚抜く動き、狩り残しの中立を回収してレベルとゴールドを維持すること。こうした細かい積み重ねが、終盤の完成形へつながっていく。ビルドの軸はチェイスブレードや速攻の靴、グリードバイトあたりになりやすいが、相手や試合展開で最適解は動くので、そこは図鑑で最新のおすすめ構成を見ておくと安心だ。
終盤:アイテムが揃うほど、時間は李白の味方になる
終盤、フルビルドが揃った李白は、最も強くなるタイミングに入る。アイテムが完成するほど一撃が重くなり、試合が長引くほど李白に有利な状況になっていく。序盤で作った差がここで一気に効いてくるので、中盤までにどれだけ雪だるまを大きくできたかが、終盤の暴れっぷりを左右する。
ただし終盤は、李白が狙う後衛も相応に育ち、守りも固くなっている。集団戦では、味方の動きと合わせて「敵が奥義やCCを吐いた後」に飛び込むなど、仕掛けるタイミングの見極めがより重要になる。強い時間帯だからと雑に突っ込むと、育った李白でも一瞬で溶かされてしまう。
つまずきやすい所と、そこを越えるコツ
李白が「難しい」と言われる理由の多くは、火力そのものより判断にある。ここを乗り越えられるかどうかで、勝率は大きく変わる。
- 飛び込む相手とタイミングの見極め:倒せる相手を、倒せる状況で狙う。硬い前衛に突っ込んで何もできず落ちる、が最初の壁になりやすい。
- CCへの警戒:こちらの火力が入る前に止められると、李白は一番の持ち味を失う。敵のCCが残っているうちは無理をしない。
- 序盤の我慢:レベル4までは地味な狩りの時間。ここを飛ばして暴れようとすると、奥義もアイテムも揃わないまま失速する。
コツを一言でまとめるなら、「うまい李白は飛び込む回数が多いのではなく、飛び込んで失敗する回数が少ない」ということだ。派手なキル集の裏には、無数の「今は飛ばない」という判断がある。最初は飛び込みを1テンポ待つくらいの気持ちで回すと、生存率も戦績も安定してくる。
判断の精度を上げるいちばんの近道は、握る前に李白というヒーローの設計を理解しておくことだ。強い時期、狩りのルート、狙うべき相手、避けたい相手といった情報は
オトモリンバオの図鑑 に、勝率や立ち回り、おすすめ構成や相性としてまとまっている。数字や最新の構成はパッチで動くので、記事の考え方と図鑑の最新データを合わせて見るのがいちばん確実だ。
難しさの向こうに、一人で試合を動かす手応えがある
李白は、誰にでもすぐ結果が出るヒーローではない。状況を選び、判断を要求し、ときに手痛く裏目に出る。それでも、序盤の一撃から雪だるまを転がし、終盤には一人で試合をこじ開ける。あの感覚を一度味わうと、また握りたくなる。難しさは、そのまま伸びしろだ。
腰を据えて付き合ってみたくなったら、まずは オトモリンバオ で李白の強みと立ち回りを一通りさらってから、一戦目に飛び込んでみてほしい。